TikTok Shopの審査とは、「事業者の登録・カテゴリー資格・出品する商品を、TikTok Shopが承認してよいか確認する手続き」です。
TikTok Shopの審査は、1回受ければ終わりというものではありません。ショップを開くときの「事業者審査」、食品などで必要になる「カテゴリー資格の審査」、商品ごとに行われる「商品審査」の主に3つがあり、どの審査で止まったかによって直すべき箇所も変わってきます。
審査で却下の通知を受け取った担当者の方は、次のような疑問をお持ちではないでしょうか。
- 通知を読んでも、何が理由で落ちたのか判断がつかない
- 書類を出し直せば通るのか、商品そのものを見直す必要があるのかわからない
- 食品を扱う場合、ほかのカテゴリーに比べて何が追加で求められるのか知りたい
結論からお伝えすると、審査に落ちたときは、まず通知を見て「どの審査で却下されたのか」を確かめるのが出発点です。事業者審査であれば入力内容と書類を、カテゴリー資格の審査や商品審査であれば資格と商品情報の表現を見直します。食品の場合は、さらにラベル画像・温度管理・営業許可の3点を確認しておくと、修正の近道になります。
当社Gastroduce Japanは、食品特化のTikTok Shop公式認定パートナー(TSP・TAP・CAP)として、60店舗以上のTikTok Shopの運用を支援しています。
本記事では、主な3つの審査の違い、却下を確認する方法、事業者審査・カテゴリー資格と商品審査・食品それぞれで落ちる理由と修正方法、再申請の手順、落ち続ける場合の対処法を解説します。
最後まで読んでいただければ、届いた通知から直すべき箇所を絞り込み、同じ理由で再び却下されないように再申請を進められるはずです。すでに審査で止まっている方も、これから申請する方も、お手元の通知や書類と見比べながら読み進めてみてください。
本記事の対象となる方
- 却下の通知を受け取り、どこを直せばよいか知りたい方
- これから事業者審査やカテゴリー資格の申請をする方
- 食品や酒類をTikTok Shopで販売する準備を進めている方
本記事を読んでわかること
- 事業者審査・カテゴリー資格の審査・商品審査の違いと、どの審査で止まったかを見分ける方法
- 審査ごとに落ちる理由と、その修正方法
- 再申請の手順と、何度も落ちてしまうときの対処法
若松 友貴
一橋大学商学部卒業後、2014年に楽天株式会社へ入社し、楽天市場ECコンサルタントとして累計1,000社超を担当。2017年に食品EC特化の実行型コンサルティング会社Gastroduce Japan株式会社を設立。現在はTikTok Shop公認パートナー(TSP)として60店舗以上を支援し、支援店舗群の月間流通総額は3.5億円を超える(2026年6月時点)。食品カテゴリー初のTikTok Shop「松屋フーズデー」の企画・運営や、「TikTok上半期トレンド大賞2026」ヒットアイテム部門受賞商品の支援を手がけ、2025年にはTikTok食品カテゴリ日商ランキング上位10商品のうち6商品を支援ブランドが占めた。日経MJ一面トップにも掲載。
- TikTok Shopの審査とは?|事業者・カテゴリー資格・商品の主な3つがある
- TikTok Shopの審査に落ちたときの確認方法|止まった審査を見分ける場所
- 【事業者審査】TikTok Shopの審査に落ちる5つの理由と修正方法
- 【カテゴリー資格・商品審査】TikTok Shopの審査に落ちる6つの理由と修正方法
- 【食品】TikTok Shopの審査に落ちる5つの理由と修正方法
- TikTok Shopの審査に再申請する手順|通知の確認と審査ごとの再提出
- TikTok Shopの審査に落ち続ける場合の3つの対処法
- TikTok Shopの審査に関するよくある質問
- TikTok Shopの審査に落ちる理由のまとめ
TikTok Shopの審査とは?|事業者・カテゴリー資格・商品の主な3つがある

TikTok Shopの審査とは、「事業者の登録・カテゴリー資格・出品する商品を、TikTok Shopが承認してよいか確認する手続き」です。審査は主に次の3つに分かれ、受けるタイミングも、結果が出るまでの期間もそれぞれ異なります。
- 事業者審査:ショップを開くための審査
- カテゴリー資格の審査:食品などの制限付きカテゴリーで受ける審査
- 商品審査:商品を出品するたびに受ける審査
事業者審査:ショップを開くための審査
事業者審査は、ショップを開くために、セラーセンターから事業者の情報と書類を提出して受ける審査です。出店の申請に対して行われるため、一般に「出店審査」と呼ばれるものと同じだと考えて差し支えありません。
結果が出るまでの期間は、申請から通常1〜5日が目安です。
カテゴリー資格の審査:食品などの制限付きカテゴリーで受ける審査
食品・飲料・栄養補助食品は「制限付き商品」にあたるため、カテゴリーによっては、出品の前にカテゴリー資格の審査を受ける必要があります。申請は、商品を登録する前でも、登録の途中でも行えます。
カテゴリー資格認定の審査には、2〜5日かかります。一方、制限付きではないカテゴリーの商品だけを扱う場合は、この審査を受ける必要はありません。
商品審査:商品を出品するたびに受ける審査
商品審査は、商品を登録して「送信して審査を受ける」を押すたびに行われる審査です。事業者審査やカテゴリー資格の審査に通っていても、商品ごとの審査はそれとは別に行われます。
なお、ブランド商品を扱う場合は、資格認定センターでブランド資格の審査も受けることになります。
TikTok Shopの審査に落ちたときの確認方法|止まった審査を見分ける場所

審査に落ちたときは、まずどの審査で却下されたのかを確認し、通知の内容をもとに見直す箇所を決めていきましょう。結果を確認できる場所は、審査ごとに次のように異なります。
- 事業者審査の結果は、セラーセンターとメールで確認する
- カテゴリー資格の却下理由は、メッセージセンターの通知で確認する
- 商品審査の状態は、「商品の管理」の「審査中」「制限中」タブで確認する
- 通知の内容ごとに、見直す箇所を決める
事業者審査の結果は、セラーセンターとメールで確認する
事業者審査の結果は、セラーセンターの画面か、登録したメールアドレス宛ての通知で届きます。セラーセンターのメッセージにはいくつかの種類があり、そのうち「審査結果」には、オンボーディング書類審査やブランド審査などの結果に関するメッセージがまとめられています。
セラーセンターでショップの申請が承認済みと表示されていない場合、最初に確認していただきたいのは事業者審査の通知です。
カテゴリー資格の却下理由は、メッセージセンターの通知で確認する
カテゴリー資格の申請が却下されると、メッセージセンターに却下の理由が詳しく記載された通知が表示されます。申請ごとの状況は、「アカウント設定」から「資格認定センター」を開き、「カテゴリー資格認定」の画面で確認できます。
ショップは開設できたのに、食品など特定のカテゴリーだけ出品できないという場合は、まずこの画面を開いてみてください。
商品審査の状態は、「商品の管理」の「審査中」「制限中」タブで確認する
商品審査の状態は、「商品の管理」画面にある状態のタブで確認します。ショップもカテゴリー資格も承認されているのに特定の商品だけが出品中にならないなら、その商品は商品審査で止まっていると考えられます。
関連記事:【2026年最新】TikTok Shopの商品登録とは?手順・一括登録から審査の対処法まで解説!
通知の内容ごとに、見直す箇所を決める
事業者審査で届く通知は、その内容によって見直すべき箇所が異なります。登録内容を確認できなかった場合や、書類が不明瞭だという通知が届いた場合は、入力した情報と書類を見直したうえで再提出します。通知の内容と、当てはまる理由の対応は次のとおりです。
| 通知の内容 | 当てはまる理由 |
|---|---|
| 登録内容を確認できなかった | 会社名・住所・氏名の表記が書類どおりに入力されていない |
| 書類が不明瞭 | 書類の写真が不明瞭、または切り抜き・改変されている/書類の有効期限と発行日の条件を満たしていない/ファイルの形式・容量・ファイル名が条件に合っていない |
| 送信した情報が間違っている | 会社名・住所・氏名の表記が書類どおりに入力されていない |
表のどれにも当てはまらない通知が届いたときは、指摘された項目名を手がかりに、まずどの審査の理由なのかを見極めましょう。
【事業者審査】TikTok Shopの審査に落ちる5つの理由と修正方法

事業者審査で落ちる理由は、「申請の条件」「入力と書類の一致」「書類の写り方」「書類の期限」「ファイルの条件」の5つに分けて見直すと、直すべき箇所を絞り込みやすくなります。特に注意したいのは、申請後に会社情報と個人情報を変更できない点です。そのため、送信前の確認が審査の結果を大きく左右します。
ただし、ビジネス情報を送信したあとで登録情報の編集が必要になった場合には、その旨の通知が届きます。通知を受け取ったら前の手順に戻り、セラーセンターに入力した情報に誤りがないかを確認して修正してください。
- 申請できる条件や区分にあてはまっていない
- 会社名・住所・氏名の表記が書類どおりに入力されていない
- 書類の写真が不明瞭、または切り抜き・改変されている
- 書類の有効期限と発行日の条件を満たしていない
- ファイルの形式・容量・ファイル名が条件に合っていない
申請できる条件や区分にあてはまっていない
事業者審査では、申請者が「個人セラー」と「コーポレートセラー」のどちらにあたるかが前提になります。国税庁に登録されている事業者として申請するならコーポレートセラー、国税庁の登録事業者でなければ個人セラーです。個人事業主の方は、個人セラーとして申請します。
個人セラーとして申請するには、18歳以上であることに加え、日本国民であるか、政府が発行した有効な身分証明書を持つ日本の居住者であることが条件です。コーポレートセラーの場合は、営業許可書や証明書が、申請者の所在国で発行された正規のものでなければなりません。
また、現在調査中の申請者や、管轄当局による対応措置の対象となったことのある申請者は、販売者として登録できません。1つの電話番号・メールアドレスで登録できるTikTok Shopのアカウントは1つまで、という点も押さえておきたいところです。
区分を取り違えると、用意すべき書類も入力する情報も変わってしまいます。申請の前に、自社がどちらの区分にあたるのかをはっきりさせておきましょう。
ショップ名にも条件があり、商標やブランド認定証明書を保有している場合、ショップ名が却下されることがあります。登録後にショップ名を変更する際は、その前に資格認定センターの「ブランド資格認定」から、所定のブランド認定書類を提出しておいてください。
会社名・住所・氏名の表記が書類どおりに入力されていない
セラーセンターに手入力した情報は、アップロードした書類の内容とすべて一致している必要があります。「登録内容を確認できなかった」「送信した情報が間違っている」という通知が届いたら、まずは書類と入力内容の照合から始めてみてください。会社名・住所・氏名をはじめ、セラーセンターの情報がすべて書類と完全に一致しているかを確かめ、違いがあれば修正します。
照合の対象となる書類は、個人セラーであれば本人確認書類と住所証明、コーポレートセラーであれば事業者証明書と、代表連絡先の本人確認書類・住所証明です。
関連記事:【2026年最新】TikTok Shopの始め方とは?必要書類・審査から最初の売上まで解説!
書類の写真が不明瞭、または切り抜き・改変されている
書類の画像は、明瞭かつ高画質で、書類全体が写っている必要があります。不明瞭な画像や一部を切り抜いた画像、フィルターをかけるなどして加工した画像は認められません。携帯電話やパソコンの画面のバナーやアイコンが写り込んだスクリーンショットも、同じく不可とされています。
撮影の際は、スマートフォンのカメラの自動補正やフィルターをオフにしておくのがおすすめです。送信前に画像を拡大して、文字がはっきり読めるかどうかも確かめておきましょう。
書類の有効期限と発行日の条件を満たしていない
提出する書類は、すべて有効で、かつ有効期限内のものでなければなりません。本人確認にパスポートを使う場合は、あわせて取得後3か月以内の住所証明(公共料金の請求書、銀行の取引明細書、住民票)のアップロードが必要です。
在留カードを個人セラーが提出する場合、認証書類として使えるのは「就労制限なし」と記載されたものに限られます。パスポートと住所証明のように、書類の組み合わせによって条件が加わるケースもあるため、送信前に書類ごとの条件を一つずつ確認しておくと確実です。
ファイルの形式・容量・ファイル名が条件に合っていない
アップロードする書類は、5 MB以下のPDF・JPEG(JPG)・PNGのいずれかの形式で用意します。ファイル名には特殊文字(*、\、?、]など)を使わず、テキストか英数字で付けてください。
スマートフォンで撮影した画像は、気づかないうちに形式や容量が条件を超えていることがあります。書類の中身には問題がないのに、ファイルの条件だけで止まってしまうのはもったいないので、アップロード前にファイルの情報もあわせて確認しておきましょう。
事業者審査の書類準備や再提出まで手が回らないという場合は、TikTok Shopの出店から運用までを支援している当社までお気軽にご相談ください。
【カテゴリー資格・商品審査】TikTok Shopの審査に落ちる6つの理由と修正方法

カテゴリー資格の審査と商品審査では、「その商品をそもそも販売できるか」「必要な資格と書類がそろっているか」「商品情報の表示が規定に合っているか」が問われます。落ちる理由は、次の6つに分けて見直していくとわかりやすいでしょう。
- 商品が禁止商品・対象外商品にあたる
- 制限付きカテゴリーの資格を申請していない、または書類が要件に合っていない
- 選んだカテゴリーが商品の実態と合っていない
- 商品名・説明・画像に、誤解を招く効果の表示がある
- メイン画像と商品名が日本語で表示されていない
- ブランド商品なのに、ブランド資格を提出していない
商品が禁止商品・対象外商品にあたる
禁止商品と対象外商品は、書類や商品情報をいくら修正しても販売できません。禁止商品は日本の法令などで販売が禁じられている商品を、対象外商品は許認可を取得していてもTikTok Shopでの販売がサポートされていない商品を指します。
対象外商品はさらに、今後も販売を認める予定のない「ポリシー上対象外の商品」と、将来は認められる可能性がある「一時的に対象外の商品」の2種類に分かれます。いずれかに該当する商品は申請から外し、ほかの商品で出品を進めるのが現実的です。
制限付きカテゴリーの資格を申請していない、または書類が要件に合っていない
制限付きカテゴリーの商品は、カテゴリー資格の承認を受けるまで出品できません。申請は、「マイアカウント」の「アカウント設定」から「資格認定センター」を開き、「カテゴリー資格」の「カテゴリー承認を追加」から行います。
有効期限の記載が必要な書類は有効なものを提出し、手入力した情報と書類の内容も一致させておかなければなりません。また、提出資料はすべて正規のものである必要があり、虚偽の記録を作成するとペナルティが科されることもあります。
選んだカテゴリーが商品の実態と合っていない
商品のカテゴリーは、登録画面で自分で選ぶか、自動で追加されたカテゴリーを受け入れるかのどちらかで決まります。当社では、自動で追加されたカテゴリーをそのまま受け入れるのではなく、商品の実態と合っているかを一度確かめることをおすすめしています。
選んだカテゴリーが制限付きの場合は、出品の送信前か送信後に、追加の許可を申請しなければなりません。カテゴリーを決めたあとに表示される必須項目や属性に空欄が残っていないかも、あわせて見直しておきましょう。
商品名・説明・画像に、誤解を招く効果の表示がある
根拠のない誇大な機能や効果をうたう商品は、禁止商品として扱われます。たとえば「ただちに糖尿病を治す」と宣伝するハーブティーは、誤解を招く機能・効果の表示を含む商品として禁止されています。
見直しの対象は、商品名や説明文だけではありません。画像に重ねた文字も含まれます。楽天市場やAmazonで使っている文言を流用する場合も、TikTok Shopに登録する前に一度読み直しておくと安心です。他社のブランド名や商品名を引き合いに出した比較表現も、このタイミングで外しておくことをおすすめします。
メイン画像と商品名が日本語で表示されていない
メイン画像とタイトルは、商品自体や必要な外国語を除き、すべて日本語で表示する必要があります。この規定に違反すると、AI審査によって削除の対象となります。
輸入品や英語パッケージの商品であれば、商品そのものに書かれた外国語はそのままでかまいません。一方で、画像に重ねた文字や商品名の英語表記は、日本語に置き換えておきましょう。
ブランド商品なのに、ブランド資格を提出していない
商品を追加するときは、その商品に「ブランド資格」と「カテゴリー資格」が必要かどうかを確認しておく必要があります。ブランド商品を扱う場合は、商標権の保有者であることや、正規の販売者であることを示す書類を準備しておきましょう。
ブランド資格の申請先は、「アカウント設定」の「資格認定センター」にある「ブランド認定」です。審査はカテゴリー資格とは別に行われ、提出後のステータスは「ブランド認定」のページで確認できます。
【食品】TikTok Shopの審査に落ちる5つの理由と修正方法

食品・飲料・栄養補助食品は制限付き商品にあたり、出品前に安全性やコンプライアンスに関する文書の提出を求められることがあります。食品ならではの落ちる理由としては、次の5つが挙げられます。
- 商品ラベルの画像に、法令で求められる表示がそろっていない
- 冷凍・冷蔵の商品で、温度管理と梱包方法を示せていない
- 営業許可や届出の書類を、求められたときに提示できない
- サプリメント・栄養補助食品の扱いを確認せずに申請している
- 酒類の出品条件(法人のみ・免許・標識)を満たしていない
商品ラベルの画像に、法令で求められる表示がそろっていない
食品を出品するには、関連する法律や規制で求められる必須情報をすべて含んだ商品ラベルの画像が必要です。あわせて、保存期限・有効期限・製造日・原材料の情報と、警告や注意事項がある場合はその内容も求められます。
原材料表示・アレルゲン表示・消費期限や賞味期限の表示のいずれかが欠けている食品は、「不適切な表示または包装の商品」として禁止商品にあたります。商品を小分けにして再包装したものも同じ扱いになるため、注意が必要です。
パッケージに印字した表示を、文字が読める大きさで撮影した画像を事前に用意しておけば、申請の際に慌てずに済みます。
冷凍・冷蔵の商品で、温度管理と梱包方法を示せていない
温度管理が必要な食品は、冷蔵・冷凍配送に対応した配送業者を利用し、サプライチェーン全体で適切な温度を保てるように梱包・管理しなければなりません。そのうえで、梱包方法の具体例も提出する必要があります。
保つべき温度の目安は、アイスクリームが-18°C以下、その他の冷凍品が-12°C以下、冷蔵品が0~5°Cで、いずれも常に維持することが求められます。保冷剤や断熱材を使って梱包している様子を写真に残しておくと、提出の準備がスムーズに進みます。
関連記事:【2026年最新】TikTok Shopで食品を売る方法|出店の準備から5つの売り方まで徹底解説
営業許可や届出の書類を、求められたときに提示できない
食品を販売する事業者は、必要な営業許可を取得し、求められたときにすぐ提示できるようにしておく必要があります。申請の途中になってから書類を探し始めると、そのぶん出品が遅れてしまいます。
食品衛生法上の営業許可や届出が必要かどうかは、自社が食品の製造・加工・保管にどう関わるかによって変わります。自社がどの許可や届出の対象になるのかは、申請前に整理しておくのがおすすめです。
関連記事:食品のネット販売に必要な許可・届出|食品衛生法の3分岐と、特商法で落ちやすい表示
サプリメント・栄養補助食品の扱いを確認せずに申請している
サプリメントは、TikTok Shopの「禁止商品と対象外商品」のページで、「禁止」「ポリシー上対象外」「一時的に対象外」の3つの項目すべてに登場します。「禁止」の項目には「医薬品およびサプリメント」があり、例としてシブトラミンのような禁止成分を含むサプリメントが挙げられています。
「ポリシー上対象外」は今後も販売を認める予定がない区分で、体重管理商品の例として「ダイエット用の錠剤およびサプリメント」が示されています。さらに「一時的に対象外」の項目にも、「医薬品およびサプリメント」が含まれています。
その一方で、「制限付き商品」のページでは、見出しの「食品・飲料・栄養補助食品」に栄養補助食品が含まれています。このようにページによって扱いが分かれているため、自社の商品がどれにあたるのかは、申請前にサポートへ確認しておくのが確実です。
酒類の出品条件(法人のみ・免許・標識)を満たしていない
アルコール製品を出品できるのはコーポレートセラーのみで、出品前には通信販売酒類小売業免許をはじめとする書類の提出が必要です。つまり、個人セラーのショップでは酒類を出品できません。
商品情報にはアルコール度数と内容量をはっきり表示し、商品詳細ページには酒類販売管理者の標識を掲載します。標識に記載する項目は、販売場の名称と所在地、販売管理者の氏名、研修の受講年月日、次回研修の受講期限、研修実施団体名の5つです。
TikTok Shopの審査に再申請する手順|通知の確認と審査ごとの再提出

却下された場合は、通知からどの審査なのかを確認し、審査ごとに決められた方法で修正したうえで再提出します。内容を変えないまま再提出しても、同じ理由で却下される可能性が高いでしょう。
再提出の前に、申請日・通知の内容・変更した項目・差し替えた書類を一覧にまとめておくことをおすすめします。次に別の理由で却下されたときも、どこまで修正が済んでいるかをすぐに確認できるからです。
- ①却下の通知を保存し、どの審査の却下かを確認する
- ②事業者審査は、前の手順に戻って入力と書類を修正する
- ③商品審査は、却下された商品の情報を修正して再送信する
- ④カテゴリー資格は、書類をすべてそろえてから再送信する
①却下の通知を保存し、どの審査の却下かを確認する
届いた通知はメールのまま残すか、画面のスクリーンショットで保存したうえで、事業者審査・カテゴリー資格の審査・商品審査のどれで却下されたのかを確認します。通知の文面は、あとで修正内容を振り返ったり、問い合わせたりするときの手がかりにもなります。
②事業者審査は、前の手順に戻って入力と書類を修正する
事業者審査で登録内容を確認できなかった場合は、前の手順に戻り、セラーセンターに入力した情報に誤りがないかを確かめて修正します。書類の提出を求められたときは、その書類の情報がセラーセンターに送信した情報と完全に一致しているかも、あわせて確認してください。
1つの項目だけを指摘された場合でも、同じ書類に記載されているほかの項目まで並べて照合しておくと安心です。当社では、入力した担当者とは別のメンバーが書類と入力内容を見比べてから送信する手順をおすすめしています。
③商品審査は、却下された商品の情報を修正して再送信する
商品審査で却下された商品は、「商品の管理」から該当する商品を開き、指摘された箇所を修正してから、改めて審査に送信します。
商品名の表現を指摘された場合は、説明文や画像に重ねた文字も同じ基準で見直してから送信するのがポイントです。そうしておけば、別の箇所を理由に再び却下されるのを防げます。
④カテゴリー資格は、書類をすべてそろえてから再送信する
カテゴリー資格は、申請が保留中のあいだはカテゴリーの申請や編集ができなくなるため、書類をすべてそろえてから再送信するようにしましょう。却下された申請を開き、表示される手順に沿って書類を修正します。
再送信したあとは、審査が終わるまで内容を修正できません。送信する前に、書類の有効期限と、手入力した情報との一致をもう一度確かめておきたいところです。
TikTok Shopの審査に落ち続ける場合の3つの対処法

修正しても審査に落ち続けてしまう場合は、「理由を問い合わせる」「通らない商品を外す」「外部の支援を受ける」という3つの方法を検討してみてください。
- カテゴリー資格の却下は、サポートチケットで問い合わせる
- 承認されない商品を外し、出品できる商品から販売を始める
- TikTok Shop公式認定パートナー(TSP)に相談する
カテゴリー資格の却下は、サポートチケットで問い合わせる
カテゴリー資格の却下理由がわからないまま修正を重ねるより、サポートチケットで問い合わせるほうが確実です。カテゴリー資格の却下に不服がある場合は、まず却下理由を確認して再提出し、それでもサポートが必要なときにサポートチケットを提出する、という流れになります。
問い合わせの際に変更した項目の一覧を添えれば、どこまで修正済みなのかを正確に伝えられます。
承認されない商品を外し、出品できる商品から販売を始める
一部の商品がどうしても承認されない場合は、その商品をいったん外し、承認された商品から販売を始めてしまうのも手です。禁止商品や対象外商品にあたる商品は、そもそも書類を修正しても出品できません。
カテゴリー資格の結果を待っている商品がある場合も、資格が不要な商品から先に出品しておけば、動画づくりや販売の準備を止めずに進められます。
TikTok Shop公式認定パートナー(TSP)に相談する
社内だけでは原因を絞り込めない場合は、TikTok Shop公式認定パートナー(TSP)に相談するのも選択肢の一つです。TSPとは、TikTok Shopから認定を受け、セラーのショップ運営や販売を支援する会社のことです。
当社の出店・アカウント開設の支援では、法人・個人事業主それぞれに必要な書類をそろえる段階から代行しています。食品事業者の方であれば営業許可の準備も含め、審査で差し戻されたときの再提出まで対応可能です。審査で止まってお困りの際は、食品特化のTikTok Shop支援を行う当社までお気軽にご相談ください。
関連記事:【2026年最新】TikTok Shop公式認定パートナー(TSP)とは?TAP・CAPとの違いと確認方法|食品特化のTSPが解説
TikTok Shopの審査に関するよくある質問
TikTok Shopの審査について、担当者の方からよくいただく質問にお答えします。
- Q1:銀行口座の名義が異なると、事業者審査に落ちますか?
- Q2:TikTok Shopの審査に再申請するとき、回数や間隔に制限はありますか?
- Q3:審査に通ったあとで、商品が止まることはありますか?
Q1:銀行口座の名義が異なると、事業者審査に落ちますか?
銀行口座は、事業者審査で提出する書類には含まれていません。口座の情報は、事業者情報を送信したあとの「ショップの設定」で追加します。
ただし、支払いの受取人名は、オンボーディング時に提供した情報と一致している必要があります。コーポレートセラーの場合は、代表者個人の口座ではなく、会社名義の銀行口座を連携しておきましょう。
Q2:TikTok Shopの審査に再申請するとき、回数や間隔に制限はありますか?
Seller Universityの「セラー登録」「ショップの設定」「カテゴリーの許可の申請」「カテゴリー販売資格を申請するにはどうすればよいですか?」の各ページには、再申請の回数や間隔についての定めはありません。
そのため、再申請のタイミングは「どれだけ間隔を空けたか」ではなく、「指摘された箇所の修正が済んだかどうか」で判断するのがよいでしょう。
Q3:審査に通ったあとで、商品が止まることはありますか?
はい、あります。商品画像のガイドラインには、人による定期的な審査でガイドライン違反が見つかった商品について、トラフィックを制限するルールが定められています。
出品中の商品も「商品の管理」の一覧で状態を定期的にチェックし、指摘があれば早めに修正しておくと、販売への影響を小さく抑えられます。
TikTok Shopの審査に落ちる理由のまとめ
TikTok Shopの審査に落ちる理由について、本記事の要点を振り返ります。
- 主な3つの審査:事業者審査(通常1〜5日)、カテゴリー資格の審査(2〜5日。制限付きカテゴリーのうち必要なもの)、商品審査(出品するたび)の3つ。ブランド商品はブランド資格の審査も受ける
- 確認方法:事業者審査はセラーセンターとメール、カテゴリー資格はメッセージセンター、商品審査は「商品の管理」の「審査中」「制限中」タブで確認する
- 事業者審査:申請の条件と区分、入力と書類の一致、書類の写り方、有効期限と発行日、ファイルの形式・容量・ファイル名を見直す。申請後は会社情報と個人情報を変更できない
- カテゴリー資格・商品審査:禁止・対象外の商品は外し、カテゴリー資格・ブランド資格をそろえたうえで、カテゴリーの選択、効果の表示、日本語の表示を見直す
- 食品:ラベル画像、温度管理と梱包方法の具体例、営業許可の提示、サプリメントの扱い、酒類の条件(法人のみ・免許・標識)を申請前にそろえる
- 再申請:通知を保存し、変更した項目を一覧に残す。事業者審査は前の手順に戻って入力と書類を、商品審査は「商品の管理」で商品情報を修正する。カテゴリー資格は保留中に編集できないため、書類をそろえてから再送信する
- 落ち続ける場合:カテゴリー資格の却下はサポートチケットで問い合わせ、承認されない商品は外して出品できる商品から始める。必要に応じてTSPに相談する
審査で止まってしまったときは、まず届いた通知を開き、どの審査で却下されたのかを確認するところから始めてみてください。書類の準備や再提出をまとめて任せたいという場合は、TikTok Shopの出店から運用までを支援している当社までお気軽にご相談ください。





