Yahoo!ショッピングの「5のつく日」は、毎月5日・15日・25日に、エントリー済みの購入者へ対象金額の+4%がPayPayポイントで付与される施策。解説によると原資は運営側(LINEヤフー)で、出店者側の参加条件はない。出店者が見るべきは、ポイントではなく「その日にどんな客単価と値引きで売るか」だ。
この記事では、2026年10月時点で民間の解説にもとづいて確認できる仕組み、他のイベントとの違い、クーポンと組み合わせたときの対象金額の検算、食品店舗が参加前に決めておく4点を整理する。モール運営の相談はYahoo!ショッピング運用代行サービスでも受けている。
若松 友貴
一橋大学商学部卒業後、2014年に楽天株式会社へ入社し、楽天市場ECコンサルタントとして累計1,000社超を担当。2017年に食品EC特化の実行型コンサルティング会社Gastroduce Japan株式会社を設立。現在はTikTok Shop公認パートナー(TSP)として60店舗以上を支援し、支援店舗群の月間流通総額は3.5億円を超える(2026年6月時点)。食品カテゴリー初のTikTok Shop「松屋フーズデー」の企画・運営や、「TikTok上半期トレンド大賞2026」ヒットアイテム部門受賞商品の支援を手がけ、2025年にはTikTok食品カテゴリ日商ランキング上位10商品のうち6商品を支援ブランドが占めた。日経MJ一面トップにも掲載。
5のつく日の基本ルール(2026年10月時点の解説)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 毎月5日・15日・25日(年36日) |
| 特典 | 対象金額の+4%(PayPayポイント・期間限定) |
| 付与上限 | 1人あたり2,000円相当 |
| 購入金額の下限 | なし |
| 購入者の条件 | 開催日ごとにエントリーし、指定の支払い方法で決済する |
| 対象金額 | 商品単価(税抜)からショッピングクーポンの値引きを差し引いた金額(送料・手数料は含まない) |
解説(Proteinum、2026年10月27日確認と記載)では、2026年の付与上限は以前の1,000円相当から2,000円相当に変わったとされている。古い記事の上限額が残っている場合があるため、公式ページで最新の条件を確認してほしい。
他のイベントとの違い|誰が原資を出すか
ファイブスプリングスの解説(2026年6月公開)は、イベントごとの原資と出店者の参加条件を次のように整理している。
| イベント | 開催日 | 還元 | 原資 | 出店者の参加条件 |
|---|---|---|---|---|
| 5のつく日 | 毎月5・15・25日 | 対象金額の4% | LINEヤフー | なし |
| ファーストデイ | 毎月1日 | 1注文3,000円以上で3% | LINEヤフー | なし |
| ヤフショ感謝デー | 毎月11日・22日 | シルバー4%、ゴールド5% | LINEヤフー | プロモーションパッケージ加入 |
| ボーナスストアPlus | 原則毎日 | 5%または10% | ストア | パッケージ加入、PRオプション利用権限、事前申込み |
| プレミアムな日曜日 | 原則毎週日曜 | LYPプレミアム会員が5,000円以上で5% | LINEヤフー | プロモーションパッケージ加入 |
ストアが原資を出すのはボーナスストアPlusだけで、5のつく日は出店者の追加負担なしで参加できる。一方で、店舗が出すストアクーポンの値引きは別に店舗負担になる。クーポンの設計はYahoo!ショッピングのクーポンとはにまとめた。
クーポンと組み合わせたときの対象金額を検算する
対象金額は「商品単価(税抜)-クーポンの値引き」なので、クーポンを使うほどポイント付与の対象は小さくなる。税抜8,000円の商品を2点(16,000円)注文し、1,600円(10%)のストアクーポンを使った場合で計算する。
| 項目 | クーポンなし | 10%OFFクーポンあり |
|---|---|---|
| 商品代(税抜) | 16,000円 | 16,000円 |
| クーポン値引き | 0円 | 1,600円 |
| 対象金額 | 16,000円 | 14,400円 |
| 付与ポイント(4%) | 640円相当 | 576円相当 |
付与上限の2,000円相当は、対象金額50,000円(2,000÷0.04)で到達する。ギフトセットの大口注文で対象金額が10万円になっても付与は2,000円相当にとどまるため、上限を超える部分は「ポイント目当て」の効果が頭打ちになる。【推測】食品のギフトでは、5万円を超える1注文を狙うより、5万円以内のセットを複数用意して購入点数を増やす方が、上限を使い切りやすい。
食品店舗が参加前に決める4点
- 在庫と出荷能力:開催日に注文が集中しても、クール便の出荷枠と在庫を確保できるか。欠品は返品率やクレームにつながる
- 値引きの総額:クーポンを重ねる日は、利用回数に上限を入れる。10%OFFなら注文数が約1.43倍必要になる計算は前述の記事で検算している
- セット商品の金額帯:対象金額5万円で上限に達する。ギフトは5万円以内のセットを複数用意するか、大口向けの別提案を用意する
- 告知のタイミング:解説では、メルマガ・LINEでの告知はイベント開催日の3日程前からが推奨されている。イベント用バナーはストアクリエイターProの「キャンペーンスケジュール」から取得し、画像の切り取りなどの加工は禁止とされている
広告との組み合わせでは、解説に「入札単価を通常時の1.2〜1.5倍」という運用目安が出てくるが、これは特定企業の運用経験にもとづく記述で公式データではない。自店の損益分岐ROASを出したうえで決めるべきで、考え方はROASの目安の記事にまとめている。1注文あたりの利益は食品EC 利益シミュレーターで試算できる。
まとめ
- 5のつく日は毎月5・15・25日の+4%(上限2,000円相当)。解説では原資は運営側で、出店者の追加負担はない
- 対象金額はクーポン値引き後の金額。10%OFFクーポンを重ねると、付与ポイントは640円から576円相当に下がる
- 対象金額5万円で付与上限に達する。ギフトは5万円以内のセット設計を検討する
- 在庫・クール便の出荷枠・クーポンの利用回数上限を、開催日前に決める
イベントカレンダーに合わせた運用の相談はYahoo!ショッピング運用代行で受けている。費用は支援範囲によって変わるため個別見積りになる。
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よくある質問
Yahoo!ショッピングの「5のつく日」とは何ですか?
毎月5日・15日・25日に、エントリーと指定の支払い方法で決済した注文に対象金額の+4%(PayPayポイント・期間限定)が付与される施策です。付与上限は1人あたり2,000円相当と解説されています(2026年10月時点の解説にもとづく)。
5のつく日のポイント原資は出店者が負担しますか?
解説では、+4%分は運営側(LINEヤフー)が原資を出す特典で、店舗が注文ごとに負担する仕組みではないとされています。ただし、ストアクーポンの値引き分は店舗負担です。原資の最新の扱いはストアクリエイターProで確認してください。
5のつく日に出店者が参加登録する必要はありますか?
ファイブスプリングスの解説では、5のつく日の出店者側の参加条件はなしとされています。エントリーが必要なのは購入者側です。なお、他のイベントはプロモーションパッケージ加入が条件になる場合があります。
付与上限に達するのは、いくらの購入からですか?
対象金額が5万円(税抜・クーポン適用後)で、付与額が上限の2,000円相当に達します。5万円を超える分には付与されないため、ギフトの大口注文では上限が効く点に注意が必要です。
クーポンを使うと、ポイント付与の対象額は変わりますか?
変わります。対象金額は、商品単価(税抜)からショッピングクーポンの値引きを差し引いた金額で、送料や手数料は含まれません。クーポン値引きが大きいほど、付与されるポイントは小さくなります。
5のつく日向けの施策は自社で組めますか?
バナー設置・メルマガ告知・クーポン設計は自社でも組めますが、モール横断の販促カレンダーと利益設計を合わせる場合は支援範囲によって変わるため個別見積りになります。
出典
- プロテーナム「【出店者向け】Yahoo!ショッピング「5のつく日」完全攻略!売上アップの施策と注意点を解説」(2026年10月27日確認と記載)
- ファイブスプリングス「5のつく日だけじゃない!Yahoo!ショッピングの販促イベント対策を解説」(2026年6月3日公開)
※本記事の条件・数値は民間企業の解説記事にもとづく。Yahoo!ショッピング公式の最新条件(付与率・上限・対象外条件・原資の扱い)は、公式キャンペーンページとストアクリエイターProで必ず確認してほしい。検算の数値は例示であり、実際の価格・クーポン設定により結果は変わる。





