【2026年最新】TikTok Shop ザ・ブランドデーとは?メリット・デメリットから事例、準備まで解説

TikTok Shop ザ・ブランドデーとは、「TikTok Shopが期間を区切って、一つのブランドを特集する大型キャンペーン」です。

開催期間中は、アプリ内の露出枠とクリエイターによる商品紹介が1つのブランドに集中するため、ブランドはその数日に向けて、販売する商品や割引、LIVE配信の枠を準備します。

ザ・ブランドデーについて、次のような疑問をお持ちではないでしょうか。

  • TikTok Shopの担当者から「ザ・ブランドデー」の話を聞いたが、どんな企画なのかよくわからない
  • 自社が参加したら、何が得られて何が負担になるのかを知りたい
  • 参加が決まったものの、何から準備すればよいのかわからない

ザ・ブランドデーでアプリ内の露出が集中するのは、開催期間のわずか数日間です。値引きによる利益の目減りや準備の手間を見込んだうえで、販売する商品と割引、商品を紹介するクリエイター、LIVE配信の枠までを開催前に固めておくと、限られた期間を最大限に生かせます。

当社Gastroduce Japanは、TikTok Shopの公認パートナー(TSP)として60店舗以上のショップを支援しています。ザ・ブランドデーでは、食品カテゴリー初となった松屋フーズデーの企画・運営を担当し、モスバーガーデーでも運用面の支援に携わりました。

本記事では、2つのブランドデーに携わった経験をもとに、ザ・ブランドデーの意味、期間中にTikTokアプリで起きること、実施するメリットとデメリット、ほかのキャンペーンとの違い、実施した3社の事例、準備から終了後までの流れを解説します。

最後までお読みいただくと、ザ・ブランドデーの話が来たときに参加するかどうかを判断する材料と、開催前に決めておくことの順番がつかめます。自社での参加を検討する際の材料として、ぜひお役立てください。

本記事の対象となる方

  • ブランド・メーカーで、TikTok Shopの運用を担当している方
  • TikTok Shopの担当者や支援会社から、ザ・ブランドデーの話を聞いた方
  • 他社のブランドデーを見て、自社でも参加できるかを考えている方

本記事を読んでわかること

  • ザ・ブランドデーの仕組みと、トクトク大感謝祭や楽天ブランドデーとの違い
  • ザ・ブランドデーに参加するメリットとデメリット
  • 参加が決まったあとに、商品・割引・クリエイター・在庫を決める順番
食品ECの運営代行・コンサルティング|ガストロ(GastroduceJapan)
監修者

若松 友貴

Gastroduce Japan株式会社 代表取締役社長

一橋大学商学部卒業後、2014年に楽天株式会社へ入社し、楽天市場ECコンサルタントとして累計1,000社超を担当。2017年に食品EC特化の実行型コンサルティング会社Gastroduce Japan株式会社を設立。現在はTikTok Shop公認パートナー(TSP)として60店舗以上を支援し、支援店舗群の月間流通総額は3.5億円を超える(2026年6月時点)。食品カテゴリー初のTikTok Shop「松屋フーズデー」の企画・運営や、「TikTok上半期トレンド大賞2026」ヒットアイテム部門受賞商品の支援を手がけ、2025年にはTikTok食品カテゴリ日商ランキング上位10商品のうち6商品を支援ブランドが占めた。日経MJ一面トップにも掲載。

目次
  1. TikTok Shop ザ・ブランドデーとは?|TikTok Shopが一つのブランドを特集する大型キャンペーン
  2. TikTok Shop ザ・ブランドデーの仕組み|期間中にTikTokアプリで起きること
  3. TikTok Shop ザ・ブランドデーを実施するメリット
  4. TikTok Shop ザ・ブランドデーを実施するデメリット
  5. TikTok Shop ザ・ブランドデーと、ほかのキャンペーンとの違い
  6. 【事例】TikTok Shop ザ・ブランドデーを実施した3社
  7. TikTok Shop ザ・ブランドデーの準備から終了後までの流れ
  8. TikTok Shop ザ・ブランドデーに関するよくある質問
  9. TikTok Shop ザ・ブランドデーのまとめ

TikTok Shop ザ・ブランドデーとは?|TikTok Shopが一つのブランドを特集する大型キャンペーン

TikTok Shop ザ・ブランドデーとは、「TikTok Shopが期間を区切って、一つのブランドを特集する大型キャンペーン」です。

開催ごとに「松屋フーズデー」「モスバーガーデー」のようにブランド名を冠した名前が付き、期間中はそのブランドの商品がTikTok Shopのアプリ内で大きく取り上げられます。

  • 開催するのはTikTok Shop、参加するのはブランド
  • 開催期間は、これまでの例で3日間から5日間
  • ブランド・支援会社・クリエイターそれぞれの役割

開催するのはTikTok Shop、参加するのはブランド

ザ・ブランドデーは、TikTok Shopが開催し、ブランドが「自社の日」として参加する企画です。松屋フーズも、「TikTok」が開催する「TikTok Shop ザ・ブランドデー | 松屋フーズデー」に参加すると発表しています。Anker Japanが参加した回も、TikTok Shop Japanが3日間にわたり開催したものでした。

ザ・ブランドデーはTikTok ShopからTSPに申請依頼が行われ、TSPがエントリーする仕組みになっています。申請を行うと、TikTok Shop本体により開催日の3か月前から厳正なる審査が行われ、対象ブランドが決定します。

なお、支援会社が主催する企画にも「ブランドデー」と呼ばれるものがあります。たとえばGlobal Growthは2026年10月、9月29日・30日にhetras.のTikTok Shopブランドデーを主催しましたと発表しました。名前は似ていますが、TikTok Shopが開催するザ・ブランドデーとは主催者が異なる企画です。

開催期間は、これまでの例で3日間から5日間

公表されている例では、ザ・ブランドデーの開催期間は3日間か5日間です。Anker Japanと松屋フーズは3日間、モスフードサービスは5日間の日程でした。

期間が短いぶん、アプリ内の露出とクリエイターの商品紹介は数日間に集中します。始まってから手を打つ時間はほとんどないため、準備は開催前にほぼ終えておくのが望ましいでしょう。

ブランド・支援会社・クリエイターそれぞれの役割

ザ・ブランドデーに関わる4者の役割を示した図。中央にザ・ブランドデー(これまでの例で3日間から5日間)、上にTikTok Shop(ザ・ブランドデーを開催し、露出枠と運営サポートを提供する)、左にブランド(期間中に売る商品・割引・在庫を決める)、右に支援会社(企画、クリエイターの手配、LIVE配信の運営を担う。事例で支援会社が担当した業務)、下にクリエイター(ショート動画とLIVE配信で、ブランドの商品を紹介する)
ザ・ブランドデーに関わる4者の役割

ザ・ブランドデーには、TikTok Shopとブランドのほかに、支援会社とクリエイターが関わります。それぞれの役割は次のとおりです。

  • TikTok Shop:ザ・ブランドデーを開催し、露出枠と運営サポートを提供する
  • ブランド:期間中に売る商品・割引・在庫を決める
  • 支援会社:企画、クリエイターの手配、LIVE配信の運営を担う
  • クリエイター:ショート動画とLIVE配信で、ブランドの商品を紹介する

上記の支援会社の役割は、本記事で紹介する3社の事例で支援会社が実際に担当した業務をもとに整理したものです。松屋フーズデーでは当社とモールハックが企画立案・クリエイターキャスティング・LIVE配信運営を担当し、Anker Japanはサイバーティカルの支援を受けています。どこまでを支援会社に任せるかは、ブランド側の社内体制によって変わります。

関連記事:TikTok Shopとは?市場データで読む仕組みと、食品事業者にとっての意味

TikTok Shop ザ・ブランドデーの仕組み|期間中にTikTokアプリで起きること

ザ・ブランドデーの期間中は、TikTok Shopの露出枠と、クリエイターのショート動画・LIVE配信が1つのブランドに集まります。ブランドが配るクーポンにTikTok Shop側のクーポンを重ねて使える設計がとられた例もあり、期間中のTikTokアプリでは主に次の3つのことが起こります。

  • TikTok Shopが、アプリ内の露出枠を1つのブランドに集める
  • クリエイターのショート動画とLIVE配信が、期間中に集中する
  • ブランドのクーポンとTikTok Shopのクーポンを重ねて使える

TikTok Shopが、アプリ内の露出枠を1つのブランドに集める

ザ・ブランドデーの期間中は、TikTok Shopがアプリ内の露出枠を参加ブランドに集めます。TikTok Shopの担当者も対談のなかで、TikTok Shop側がアプリ内の専用トラフィックや露出枠、運営サポートを集中的に提供すると話しています。

具体的には、松屋フーズデーでTikTokアプリ起動時の全面広告やおすすめフィードを松屋のコンテンツが独占する計画が、開催前に発表されていました。

ふだん商品を検索しないユーザーにも、アプリを開いたタイミングでブランドのコンテンツを届けられる点は、ザ・ブランドデーならではの機会といえるでしょう。

クリエイターのショート動画とLIVE配信が、期間中に集中する

期間中は、多くのクリエイターが同じブランドの商品を、ショート動画とLIVE配信で紹介します。Anker Japanのザ・ブランドデーでは、110名以上のクリエイターを起用し、合計約270時間のLIVE配信を実施したほか、150本以上のショート動画も公開されました。

食品の2つのブランドデーでも、開催前の発表の段階から大規模なクリエイターの起用が計画されていました。松屋フーズデーは総勢100名超のクリエイターを同時起用、モスバーガーデーは人気クリエーター100名以上がライブコマース実施という内容です。

ブランドのクーポンとTikTok Shopのクーポンを重ねて使える

ザ・ブランドデーでは、ブランドが配るクーポンに、TikTok Shop側のクーポンを重ねて使える設計がとられることがあります。たとえばモスバーガーデーでは、店内全商品で使える15%OFFクーポンを配布する計画が開催前に発表されていました。

このクーポンはTikTok Shop側が発行する各種クーポンと合わせて使えるため、組み合わせると商品の価格が最大で32%OFFになる設計です。ブランド側で配るクーポンの割引率は、利益とのバランスを見ながら自社で先に決めておくとスムーズです(決め方は「②割引の上限を、定価と利益から決める」で解説します)。

TikTok Shop ザ・ブランドデーを実施するメリット

ザ・ブランドデーに参加するメリットは、TikTok Shopの露出枠と運営サポートを受けながら、数日のうちに多くのクリエイターに商品を紹介してもらえることです。公表されている例からは、次の4つが挙げられます。

  • TikTok Shopから、期間中の運営サポートを受けられる
  • 期間中のGMVが、通常時の50倍以上になった例がある
  • 商品を紹介したクリエイターとのつながりが、終了後も残る
  • TikTok Shopの外にも、検索を通じて効果が波及した例がある

TikTok Shopから、期間中の運営サポートを受けられる

ザ・ブランドデーでは、露出枠だけでなく、TikTok Shopから期間中の運営サポートも受けられます。Anker Japanを支援したサイバーティカルの担当者は、TikTok Shopから実績あるコマーサーの方々をマッチングしてもらったと話しています。

コマーサーとは、LIVE配信で商品を販売する配信者のことです。販売実績のある配信者に自社だけで声をかけるのは簡単ではないため、TikTok Shopに出店して間もないブランドほど、こうした仲介を受けられる価値は大きいでしょう。

期間中のGMVが、通常時の50倍以上になった例がある

公表されている例では、ザ・ブランドデーの期間中に、GMV(流通総額)が通常時の50倍以上になったブランドがあります。Anker Japanは、GMVが通常時と比較して50倍以上に成長し、期間中3日連続で全カテゴリでGMV1位を獲得しました。

ここでいう「全カテゴリ」は、ファッション、ビューティ、食品・飲料、家電、ホーム&リビング等の主要カテゴリを横断したデイリーランキングを指します。

ただし、これはあくまで1社の結果です。ブランドの知名度やクリエイターの起用規模によって伸び方は異なるため、自社の目標を立てる際は参考値として捉えておくのが現実的です。

商品を紹介したクリエイターとのつながりが、終了後も残る

ザ・ブランドデーで商品を紹介してくれたクリエイターとのつながりは、終了後の運用にも生かせます。Anker Japanを支援したサイバーティカルの代表によると、終了後もクリエイターから「Ankerさんの企画、次はいつやるんですか?」というお問い合わせが非常に多いそうです。

一度サンプルを受け取り、実際に商品を使ったクリエイターは、次の企画でも声をかけやすい心強い相手になるでしょう。

TikTok Shopの外にも、検索を通じて効果が波及した例がある

Anker Japanの例では、一部の製品で、ザ・ブランドデーの効果が検索を通じてTikTok Shopの外にも広がりました。TikTokの発表によると、紹介された一部の製品では検索増加を通じて他ECプラットフォームへの波及も見られたといいます。

TikTok Shopで商品を知ったユーザーが、自社サイトやほかのECモールで検索して購入するケースも考えられます。そのため、ザ・ブランドデーの成果を測る際は、TikTok Shopの売上だけでなく、自社サイトやほかのモールでの検索数と売上の変化もあわせて確認しておくと、効果をより正確につかめます。

TikTok Shop ザ・ブランドデーを実施するデメリット

ザ・ブランドデーに参加すると、値引き、準備、注文の集中、終了後の売上の4つの点で、ブランド側に負担がかかると当社は考えています。参加を決める前に、それぞれの負担を自社で受け止められるかを確かめておくと安心です。

  • 自社で設定する割引とクーポンの分だけ、1件あたりの利益が減る
  • 商品・割引・クリエイター・LIVE配信の準備に、社内の手間がかかる
  • 注文が短期間に集中し、在庫と発送の体制に負荷がかかる
  • 終了後は露出枠と割引がなくなり、売上を保つ対策が要る

自社で設定する割引とクーポンの分だけ、1件あたりの利益が減る

ザ・ブランドデーで、ブランドが自社で設定する値引きを大きくするほど、1件あたりの利益は小さくなります。たとえば松屋フーズデーでは、3種21食のセットをLIVE配信のセール価格で定価12,250円から5,250円(57%OFF)送料込みで販売する計画が、開催前に発表されていました。

売上が大きく伸びても、値引き・送料・クリエイターへの成果報酬を差し引くと、手元に利益が残らないこともあります。ザ・ブランドデーを「新しいユーザーに商品を試してもらう期間」と位置づけるのか、「期間中の利益も確保する機会」とするのか、社内で方針をそろえておくことをおすすめします。

商品・割引・クリエイター・LIVE配信の準備に、社内の手間がかかる

ザ・ブランドデーに参加するには、商品・割引・クリエイター・LIVE配信の枠・告知動画を、開催前にまとめて決める必要があります。これらをEC担当者が通常の運用と並行して進めると、人手が足りなくなるおそれがあります。

作業量だけでなく、クリエイターとの接点やTikTok Shopでの運用経験が社内にないことも、準備の壁になりがちです。実際、Anker JapanもTikTok Shopを活用していくためのノウハウとクリエイターとの接点、この2つは自社だけでは賄えなかったとして、サイバーティカルと組んでいます。社内で担う業務と支援会社に任せる業務の線引きは、参加を決める段階で見積もっておくと安心です。

注文が短期間に集中し、在庫と発送の体制に負荷がかかる

露出が数日に集まれば注文も数日に集中し、在庫と発送、問い合わせ対応の体制に負荷がかかります。TikTok Shopの担当者も、Anker Japanのザ・ブランドデーを振り返って最終日には在庫がなくなってしまう製品があったほどと話しています。

在庫が切れてしまえば、露出が最も集まっている時間帯に売る商品がなくなり、せっかくの機会を逃すことになります。発送が遅れると購入者からの問い合わせが増え、対応の負担はさらに膨らむでしょう。冷凍・冷蔵で送る食品の場合は、保冷資材での梱包や温度帯ごとの発送手配が加わるため、常温の商品よりも余裕をもった体制が必要です。

終了後は露出枠と割引がなくなり、売上を保つ対策が要る

ザ・ブランドデーが終わると、期間中に集まっていた露出枠と割引はなくなります。そのため、翌月の売上は期間中と比べてどうしても小さく見えてしまいます。当社では、ザ・ブランドデーの成果を期間中の売上だけで判断しないことをおすすめしています。終了後に向けた準備は、「⑥終了後のLIVE配信の予定まで決めておく」で紹介します。

TikTok Shop ザ・ブランドデーと、ほかのキャンペーンとの違い

ザ・ブランドデーは、1つのブランドが主役になる点で、多くのブランドやカテゴリーをまとめて扱うセールとは異なります。名前の似た企画との違いは、次の3つに分けて整理できます。

  • ザ・ブランドデーと、デビューデー・ブランドフェスタの違い
  • ザ・ブランドデーと、トクトク大感謝祭の違い
  • ザ・ブランドデーと、楽天市場の楽天ブランドデーの違い
企画 運営 対象 内容
ザ・ブランドデー TikTok Shop 一つのブランド TikTok Shopが露出枠と運営サポートを集中的に提供する
デビューデー TikTok Shop 新規参入ブランド 新規参入ブランド向けの立ち上げプログラム
ブランドフェスタ TikTok Shop 複数のブランド 複数ブランドの同時展開で集客の相乗効果を狙う
トクトク大感謝祭 TikTok Shop Japan 全カテゴリーと、日替わりのカテゴリー 2026年6月の開催は全8日間で、対象商品が最大50%OFF(開催前の発表)
楽天ブランドデー(Rakuten Brand Day) 楽天市場 楽天市場の有名ブランド公式ショップ 2日間限定のスペシャルイベント

ザ・ブランドデーと、デビューデー・ブランドフェスタの違い

TikTok Shopの担当者が対談で挙げたブランド特化型の企画「IPキャンペーン」には3つの形式があり、ザ・ブランドデーはそのうち最も充実したプログラムです。

残りの2つは、新規参入ブランド向けの「デビューデー」と、複数のブランドを同時に扱う「ブランドフェスタ」です。自社がどの形式で参加できるかは、TikTok Shopの担当者に確認してみてください。

ザ・ブランドデーと、トクトク大感謝祭の違い

トクトク大感謝祭は、TikTok Shop全体のカテゴリーを日替わりで特集するセールです。2026年6月の1周年記念の開催では、全カテゴリー対象の日が3日、ファッションや食品などカテゴリー別の特集の日が5日という計画でした。

1つのブランドが主役になるザ・ブランドデーに対し、トクトク大感謝祭ではカテゴリーが主役になる点が大きな違いです。

ザ・ブランドデーと、楽天市場の楽天ブランドデーの違い

楽天ブランドデー(Rakuten Brand Day)は、楽天市場に複数の有名ブランドの公式ショップが集まるイベントで、1つのブランドを特集するTikTok Shopのザ・ブランドデーとは別の企画です。楽天市場の告知ページでも、楽天ブランドデーは楽天市場の有名ブランド公式ショップが集結した、2日間限定のスペシャルイベントと紹介されています。

どちらも「ブランドデー」と呼ばれるため、社内で検討する際は「TikTok Shopのザ・ブランドデー」と呼び分けておくと、話の行き違いを防げます。

【事例】TikTok Shop ザ・ブランドデーを実施した3社

公表されている日本のザ・ブランドデーから、食品の松屋フーズとモスフードサービス、家電のAnker Japanの3社を紹介します。なお、松屋フーズとモスフードサービスについて記載している内容は、いずれも開催前の発表に基づく計画です。

  • 株式会社松屋フーズ|食品カテゴリーで初めてのザ・ブランドデー(当社が企画・運営)
  • 株式会社モスフードサービス|食品ブランドで2社目のザ・ブランドデー(当社が運用を支援)
  • Anker Japan株式会社|3日連続で全カテゴリのGMV1位
企業 開催期間 期間中に売る商品の例 割引 クリエイター・LIVE配信 公表された結果 支援会社
株式会社松屋フーズ(当社が企画・運営) 2026年4月27日〜29日 3種21食のセット、福袋、新商品のTikTok限定先行販売(計画) LIVE配信のセール価格、割引クーポン(計画) 100名超の起用(計画) — 当社、株式会社モールハック
株式会社モスフードサービス(当社が運用を支援) 2026年9月1日〜5日 食べ比べセット6種、冷凍モスチキン10本入りなど(計画) 全商品15%OFFクーポン、TikTok Shop側クーポンとの併用で最大32%OFF(計画) 100名以上のライブコマース(計画) — 当社
Anker Japan株式会社 2026年3月31日〜4月2日 — — 110名以上の起用、LIVE配信は合計約270時間、ショート動画150本以上 3日連続で全カテゴリのGMV1位(主要カテゴリ横断のデイリーランキング)、GMVは通常時の50倍以上 株式会社サイバーティカル

表の「公表された結果」には、ブランド・TikTok・支援会社が公表した数字を掲載しています。

株式会社松屋フーズ|食品カテゴリーで初めてのザ・ブランドデー(当社が企画・運営)

松屋フーズデーは、2026年4月27日から3日間の開催が発表された、食品カテゴリー初となるTikTok Shopのザ・ブランドデーです。企画・運営は当社とモールハックが担当しました。モールハックは、当社と株式会社松屋フーズホールディングスの合弁会社です。

開催前の発表では、新商品の「シャリアピンハンバーグ」を同日、TikTok限定で先行販売するほか、7種の商品を詰めた激バズ福袋 7種10食/17食をLIVE配信の限定価格で販売する計画も示されていました。

新商品の先行販売は、クリエイターにとって「まだ誰も紹介していない商品」という格好の話題になり、動画やLIVE配信の切り口を増やすことにもつながります。

松屋フーズはザ・ブランドデー以前から、TikTok Shopで扱う商品を『牛めし』の10〜30食セットという“定番”と、クリエイターさんが紹介しやすい3〜4種入りのバラエティ福袋で構成していました。ザ・ブランドデー以外の時期も含めた食品の事例は、次の記事で詳しく紹介しています。

関連記事:【2026年最新】TikTok Shopの食品の成功事例6選!共通点から再現の条件まで解説

株式会社モスフードサービス|食品ブランドで2社目のザ・ブランドデー(当社が運用を支援)

モスバーガーデーは、食品ブランドとしての採用は今回が2社目となったザ・ブランドデーです。2026年9月1日から5日間の日程で開催され、当社はTSPとしてモスバーガー様のTikTok Shop「ザ・ブランドデー」の運用面を支援しました。

開催前の発表では、LIVE配信に出演するクリエーター100名以上のアサインと、期間中のLIVE配信の進行・シフト設計を当社が支援する体制が示されていました。また、モスフードサービスは、商品を購入した先着4000名様に、新商品を無料でサンプリング提供する計画も発表しています。

購入者に新商品のサンプルを届けるこの施策は、期間中の購入を、次の商品を試してもらうきっかけにつなげる工夫といえるでしょう。

Anker Japan株式会社|3日連続で全カテゴリのGMV1位

Anker Japanは、TikTok Shopから大型キャンペーンの「TikTok Shop ザ・ブランドデー」の提案を受けて参加しました。参加にあたっては、サイバーティカルが支援を担当しています。

サイバーティカルは、TikTok Shopでガジェット系の製品を販売した実績のあるクリエイターを選んで声をかけました。そのうえで、少し前のタイミングから告知投稿をしてもらうなど投稿の日時を調整し、LIVE配信が期間中に集中するように組み立てています。

また、同社の代表によると、Anker Japanのショップ運用では当初、購入のほぼ9割5分が動画とLIVE配信を経由すると想定していたものの、実際にはショーケースなど動画・ライブ以外の経由が約3割あったそうです。ショーケースとは、公式アカウントの商品欄(ショーケース)のことです。

この結果を踏まえると、動画やLIVE配信の準備とあわせて、ショーケースに並べる商品や商品説明も整えておくと、購入の取りこぼしを減らせるのではないでしょうか。

ザ・ブランドデーの企画や、期間中のLIVE配信の運用でお困りの際は、当社のTikTok Shop支援サービスまでお気軽にご相談ください。

TikTok Shop ザ・ブランドデーの準備から終了後までの流れ

ザ・ブランドデーの準備から終了後までの流れを、開催前・期間中・終了後の3つに分けて並べた図。開催前は①期間中に売る商品とセットを決める、②割引の上限を、定価と利益から決める、③クリエイターの人数とLIVE配信の枠を、開催日数から決める、④開催前に、告知動画と商品紹介の動画を投稿しておく、⑤在庫・発送・問い合わせの体制を、増える注文に合わせて整える。期間中は、露出枠とクリエイターの紹介が1つのブランドに集まる。終了後は⑥終了後のLIVE配信の予定まで決めておく(予定は開催前に決め、期間中の視聴者を通常の運用につなぐ)。見出しは「①〜⑥は、どれも開催前に決めておく」
ザ・ブランドデーの準備から終了後までの流れ

参加が決まったら、商品、割引、クリエイターとLIVE配信、動画、在庫と発送、終了後の予定の順に決めていくのがおすすめです。当社では、次の6つの手順で準備を進めています。

  • ①期間中に売る商品とセットを決める
  • ②割引の上限を、定価と利益から決める
  • ③クリエイターの人数とLIVE配信の枠を、開催日数から決める
  • ④開催前に、告知動画と商品紹介の動画を投稿しておく
  • ⑤在庫・発送・問い合わせの体制を、増える注文に合わせて整える
  • ⑥終了後のLIVE配信の予定まで決めておく

①期間中に売る商品とセットを決める

最初に、期間中に売る商品と、セットの組み方を決めましょう。割引の上限も、クリエイターに渡すサンプルも、確保する在庫の量も、売る商品が決まって初めて決められるためです。

単品に加えてセットや福袋、期間限定の商品をそろえておくと、クリエイターが紹介する切り口が増えます。なかでも「期間中にしか買えない商品」を1つ用意しておけば、告知動画で「この日に買う理由」をはっきり伝えられます。

あわせて、その商品を1日に何件まで出荷できるかも、この段階で確認しておいてください。このあとの手順で決める販売数や配信の量は、この出荷件数が基準になります。

②割引の上限を、定価と利益から決める

次に、商品ごとの割引の上限を、定価と1件あたりの利益から決めます。ここで上限を決める対象は、ブランドが自社で配るクーポンと、販売価格の割引(セール価格)です。

TikTok Shopの公式FAQでは、プラットフォーム側の補助(クーポン・割引)はTikTok Shopが負担するとされています。ただし、統合キャンペーンは設定に応じて共同出資クーポンとして扱われる場合もあるため、負担の内訳は参加するキャンペーンごとに確認しておくと確実です。

そのうえで、値引き・送料・クリエイターへの成果報酬を差し引いても利益が残る割引率を、商品ごとに計算します。ザ・ブランドデーは露出が数日に集中するぶん値引き価格で売れる数も膨らむため、1件あたりの利益のわずかな差が、期間全体の利益を大きく左右すると当社は考えています。また、値引きを販売価格の割引(セール価格)で設定するか、クーポンで設定するかによっても、ユーザーが支払う金額とブランドの手取りは変わります。

③クリエイターの人数とLIVE配信の枠を、開催日数から決める

クリエイターの人数とLIVE配信の枠は、開催日数と1日の配信時間から逆算して決めましょう。松屋フーズデーで当社が100名超の起用を計画したのも、3日間の配信枠を切れ目なく埋めるために必要な人数から逆算した結果でした。

進め方としては、まず開催期間の時間帯を並べたLIVE配信の枠表をつくり、空いている枠にクリエイターを割り当てていくと、必要な人数が見えてきます。人数が固まったら、その配信で売れる見込みの数が、①で確認した1日あたりの出荷件数に収まるかどうかも確かめておきます。

④開催前に、告知動画と商品紹介の動画を投稿しておく

期間が始まる前に、告知動画と商品紹介の動画をクリエイターに投稿してもらいましょう。開催期間はわずか数日のため、始まってから動画を集め始めたのでは、露出が集中しているうちにユーザーに見てもらえる動画が足りなくなるおそれがあります。

投稿日時は、クリエイターと事前にすり合わせておきます。告知動画で「いつから・何が・いくらで買えるか」を伝えてもらうと、期間中のLIVE配信に視聴者を集めやすくなります。

⑤在庫・発送・問い合わせの体制を、増える注文に合わせて整える

期間中の注文の増加を見込んで、在庫と発送、問い合わせ対応の体制を先に整えておきます。TikTok Shopには、注文品を注文日から3営業日目の午後11時59分までに宅配業者へ引き渡すルールがあります。注文が数日に集中するザ・ブランドデーでは、この期限内に出荷しきれるかどうかが、体制づくりの基準になります。

期限内に出荷できる件数を超えないよう、期間中に販売する数(在庫)はあらかじめ決めておきましょう。梱包や問い合わせ対応の人員を期間中だけ増やすかどうかも、開催前に判断しておくと、当日あわてずに済みます。

⑥終了後のLIVE配信の予定まで決めておく

開催前のうちに、終了後のLIVE配信の予定と、クリエイターへの継続の依頼まで決めておきましょう。期間中に増えたフォロワーや、商品を紹介してくれたクリエイターとの関係は、ザ・ブランドデーが終わっても残る資産です。

終了後数週間分のLIVE配信の日程を開催前に組んでおけば、期間中に集まった視聴者を通常の運用へつなげやすくなります。また、期間中に商品を紹介してくれたクリエイターを一覧にまとめておくと、終了後のLIVE配信やアフィリエイトを依頼する際にすぐ声をかけられます。

TikTok Shop ザ・ブランドデーに関するよくある質問

ここでは、ザ・ブランドデーへの参加方法と、食品ブランドの参加についての2つの質問にお答えします。

Q1:ザ・ブランドデーには、どうすれば参加できますか?

Anker Japanの例では、TikTok Shopからの提案を受けて参加しています。

参加を検討している場合は、TikTok Shopの担当者や取引のある支援会社に、自社が対象になりうるかを相談してみてください。その際、期間中に売りたい商品と用意できる在庫の量を伝えられるようにしておくと、話がスムーズに進みます。

Q2:食品のブランドでも、ザ・ブランドデーに参加できますか?

はい、食品のブランドでも参加できます。松屋フーズデーが食品カテゴリーで初めての、モスバーガーデーが食品ブランドで2社目のザ・ブランドデーにあたります。

食品で参加する場合は、①で商品を決める段階で、冷凍・冷蔵で1日に出荷できる件数を確認しておくことをおすすめします。温度帯によって梱包と発送の手間が変わるため、出荷できる件数が、そのまま販売数の上限を左右するからです。

TikTok Shop ザ・ブランドデーのまとめ

TikTok Shop ザ・ブランドデーの要点は、次のとおりです。

  • 意味:TikTok Shopが期間を区切って、1つのブランドを特集する大型キャンペーン。TikTok Shopが開催し、ブランドが「自社の日」として参加する。公表されている例では、開催期間は3日間か5日間
  • 仕組み:期間中は、TikTok Shopの露出枠とクリエイターの動画・LIVE配信が1つのブランドに集まる。ブランドのクーポンにTikTok Shop側のクーポンを重ねて使える設計の例もある
  • メリット:TikTok Shopの運営サポートを受けられ、商品を紹介してくれたクリエイターとのつながりも終了後に残る。GMVが通常時の50倍以上になった例や、一部の製品で検索を通じてほかのECプラットフォームへ効果が波及した例もある
  • デメリット:ブランドが自社で設定する値引きの分だけ、1件あたりの利益が減る。加えて、準備の手間、注文の集中による在庫と発送の負荷、終了後に売上をどう保つかという課題がある
  • ほかの企画との違い:1つのブランドが主役である点で、カテゴリーを特集するトクトク大感謝祭や、複数ブランドの公式ショップが集まる楽天市場の楽天ブランドデーと異なる
  • 事例:松屋フーズ(食品カテゴリー初)とモスフードサービス(食品ブランドで2社目)は、開催前の発表で商品・割引・クリエイターの起用を計画。Anker Japanは3日連続で全カテゴリ(主要カテゴリ横断のデイリーランキング)のGMV1位を獲得
  • 準備の流れ:商品、割引の上限、クリエイターとLIVE配信の枠、告知動画、在庫と発送、終了後の予定の順に、すべて開催前に決める。販売数と配信の量は、1日に出荷できる件数の範囲に収める。参加を希望する場合は、TikTok Shopの担当者や支援会社に相談する

参加の話が来たら、まずは期間中に売る商品と割引の上限から検討を始めてみてください。食品ブランドのザ・ブランドデーの企画や、期間中のLIVE配信の運用を外部に任せたいとお考えの場合は、当社のTikTok Shop支援サービスまでお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

食品ECのお困りごとやGastroduceJapanへのお問い合わせはこちらからお願いします。

資料ダウンロード

お問い合わせフォームよりお問い合わせいただいた方に、下記資料を差し上げております。

GastroduceJapan(ガストロ)|食品EC運営代行・コンサルティング
カテゴリー