メール配信サービスBenchmark Emailの調査によると、日本における配信メールの平均開封率は33.74%(グローバル平均25.54%)。業種別では小売のなかでもスーパーマーケット業態が43.49%と最も高い水準にある。食品ECは「消耗品を繰り返し買ってもらう」という点でスーパー業態に近い市場性を持つため、本来は高い開封率を狙いやすいジャンルだと考えられる【推測】。件名・配信タイミング・セグメントの3点を整えれば、平均を上回る設計は十分に可能だ。
メルマガ開封率の計算式と平均値
開封率は次の式で計算する。
開封率(%)= 開封数 ÷ 配信数(到達数)× 100
Benchmark Emailの調査データでは、業種別の開封率はおおむね次のとおりとされている。
| 地域・業種 | 平均開封率 |
|---|---|
| 日本(全体平均) | 33.74% |
| グローバル(全体平均) | 25.54% |
| スーパーマーケット | 43.49% |
| 家具 | 29.11% |
| アパレル | 28.09% |
食品カテゴリー単体の数値は公開データに含まれていないため断定はできないが【推測】、消耗品としての買い替えサイクルがある点でスーパー業態に近く、配信設計次第で30%台後半〜40%台を狙うことも現実的な目標になる。
開封率を下げてしまう典型的な原因
- 配信リストの精度が落ちている:退会済み・エラーが続くアドレスを放置すると、分母が膨らみ開封率の見た目が悪化する。
- 件名が毎回同じパターン:「セール」「お知らせ」など情報量の少ない件名が続くと、受信者の目が止まらなくなる。
- 配信タイミングが顧客の生活導線と合っていない:食品は「消費が進むタイミング」での再接触が効きやすいが、配信日をキャンペーン都合だけで決めている店舗は多い。
食品ECで開封率を上げる具体策
1. 件名に「数字」と「鮮度・締切」を入れる
割引率や残り点数、締切時刻など、具体的な数字を件名に入れるだけで開封の動機づけになりやすい。毎回同じ言い回しを避け、文字数は20〜30字程度に収めるとスマホの受信画面でも見切れにくい。
2. 購入直後〜消費タイミングで複数回に分けて接触する
サンクスメール1通で終わらせず、「消費が進む頃合い」にもう一度接触する設計にすると、再購入の導線としても機能しやすくなる。リピート率の考え方についてはリピート率とは?計算方法と、食品ECでリピート率を上げる具体策もあわせて参照してほしい。
3. セグメント配信で「的外れな配信」を減らす
購入カテゴリーや最終購入日でリストを分け、関係のない商品の案内を送らないようにするだけでも開封率・クリック率は変わる。LINE公式アカウントでのセグメント配信の考え方はLINE公式アカウントのセグメント配信とは|食品ECでリピート注文を増やす使い方で解説している。
4. 休眠が進んだ顧客には頻度と内容を変える
長期間反応がない顧客に一斉配信と同じ頻度・同じ訴求を送り続けると、開封率の分母を悪化させるだけになりやすい。休眠が進んだ顧客への再アプローチは休眠顧客の掘り起こし方|食品ECのウィンバック施策とSMS・メールの使い分けで個別に設計したい。
開封率とあわせて見ておきたい指標
開封率は「読まれたかどうか」の指標でしかなく、最終的な成果はクリック後の購入転換で決まる。クリック後のCVRについてはCVRとは?食品ECの平均値と改善の具体策も合わせて確認しておきたい。モールをまたいでCRM施策を統一したい場合は、モール横断のEC運営代行サービスもあわせて検討してほしい。
まとめ
メルマガ開封率は「開封数 ÷ 配信数 × 100」で計算でき、日本の平均は33.74%、小売のなかではスーパー業態が43.49%と高水準にある。食品ECも消耗品としてのリピート性を活かせば、件名・配信タイミング・セグメントを整えるだけで平均超えを狙える。開封率単体で満足せず、CVRや休眠顧客対応まで含めて設計することが成果につながる。





