TikTok Shopの手数料はいくら?食品カテゴリは7%|2026年改定後の全料率と利益計算

書類の上でスマートフォンの電卓アプリを使い手数料を計算する手元

TikTok Shopへの出店を検討するとき、最初に気になるのが手数料です。

結論から言うと、食品・ドリンクカテゴリの販売手数料は7%。これは2026年5月の改定で導入されたカテゴリー別料率のなかで、最も低いグループにあたります。そして初期費用・月額固定費・決済手数料はいずれも0円です。

食品ECを専門に支援してきた立場から言えば、これは他モールと比べてかなり戦いやすい水準です。ただし「販売手数料7%だけ」で計算すると実際の手残りを見誤ります。TikTok Shopにはもう一つ、アフィリエイト報酬という変動費があるからです。

この記事では、2026年5月11日改定後の全カテゴリー料率、手数料の正確な計算式、そして食品事業者が実際に負担するトータルコストを、具体的な数字で整理します。

TikTok Shopでかかる費用は実質2つだけ

TikTok Shopの費用構造はシンプルです。

費目 金額
初期費用 0円
月額固定費 0円
決済手数料 0円(販売手数料に含まれる)
販売手数料 カテゴリー別 7〜12%
アフィリエイト報酬 セラーが自由に設定(1〜50%)

固定費がゼロなので、売上が立たなければコストも発生しません。クレジットカード・コンビニ決済・Apple Payなど、どの決済手段を使っても追加の決済手数料はかからず、販売手数料に含まれています。

つまり、実質的に管理すべきコストは販売手数料とアフィリエイト報酬の2つです。

カテゴリー別の販売手数料一覧(2026年5月11日改定)

2026年5月10日までは全カテゴリー一律7%でしたが、5月11日からカテゴリー別の料率に変わりました。

料率 カテゴリー
7% 車・バイク/パソコン・オフィス用品/食品・ドリンク/家電/スマホ・デジタル機器/家具/ホームセンター・リフォーム
9% 本・雑誌・オーディオ/コレクション/キッチン用品/ファブリック・インテリア雑貨/工具・金物/日用雑貨
10% ベビー・マタニティ/美容・パーソナルケア/健康/アクセサリー・ジュエリー/シューズ/スポーツ・アウトドア/おもちゃ・ホビー
12% ペット用品/ファッション小物/キッズファッション/バッグ・スーツケース/メンズファッション・インナー/モデストファッション/レディースファッション・インナー

食品・ドリンクは7%。改定前と同じ料率が維持されており、値上げの影響を受けなかったカテゴリーです。

ベース料率より安くなる「例外の7%」に注意

一部のカテゴリーには、ベース料率より低い7%が適用される商品があります。食品に隣接する商材を扱っている事業者は確認しておく価値があります。

  • 日用雑貨(ベース9%) → タオル、洗剤、キッチンロール、スポンジ、ティッシュ、トイレットペーパー、ゴミ袋は7%
  • ベビー・マタニティ(ベース10%) → 乳児用・成長期用粉ミルクは7%
  • 美容・パーソナルケア(ベース10%) → 美容家電は7%
  • ペット用品(ベース12%) → 犬・猫用フード、犬・猫用トイレは7%

とくにペット用品は、ベース12%に対して犬猫フードだけ7%と5ポイントも差があります。ペットフードを扱う事業者にとっては、商品登録時のカテゴリー選択がそのまま粗利に直結します。

手数料はいくらに対してかかるのか

販売手数料の計算式は次のとおりです。

販売手数料 = 手数料率 ×(カスタマーの支払額 + プラットフォーム割引額 − カスタマーへの返金額 − プラットフォーム割引の返金額)

ここで押さえておきたいのは2点です。

1つ目は、プラットフォーム割引が加算されること。 TikTok側が負担するクーポンで顧客の支払額が下がっても、その分は手数料の計算対象に足し戻されます。割引の原資をTikTokが持っているぶん、手数料は割引前の水準でかかる、という考え方です。

2つ目は、セラー負担のクーポンは計算対象が下がること。 自社で設定したクーポンで支払額が下がった場合は、その下がった金額に対して手数料が計算されます。

また、返品・返金が成立した場合は、対応する販売手数料も返金されます。売れなかったものに手数料だけ残る、ということはありません。

食品セットで実際に計算してみる

数字を入れてみます。客単価4,000円の食品ギフトセットが月に100個売れるケースです。

項目 金額
月商 400,000円
販売手数料(7%) 28,000円
アフィリエイト報酬(12%設定・売上の40%がアフィリエイト経由) 19,200円
プラットフォームに支払う合計 47,200円
実質手数料率 11.8%

販売手数料だけ見れば7%ですが、アフィリエイトを回すと実質コストは10%台前半になります。ここを「7%だから安い」と単純化して原価設計すると、確実に利益計画がずれます。

逆に言えば、アフィリエイト報酬率のコントロールが利益率のコントロールそのものです。

アフィリエイト(TAP)報酬をどう設計するか

TikTok Shopのアフィリエイト報酬は、セラーが1〜50%の範囲で自由に設定できます。日本市場の相場としては5〜20%に設定するケースが多く、10〜15%あたりを起点に調整していく形が一般的とされています。

食品カテゴリで設計するときの考え方を3つ挙げます。

1. 粗利率から逆算する

粗利率が40%の商品でアフィリエイト15%を設定すると、販売手数料7%と合わせて22%が差し引かれます。残り18%から送料・梱包・人件費を賄えるかを先に確認します。食品は送料と冷蔵・冷凍コストの比重が大きいため、ここの検算を飛ばすと赤字受注になります。

2. 立ち上げ期は高く、軌道に乗ったら下げる

出店直後はクリエイターに選ばれる必要があるため、相場より高めの報酬率で露出を取りにいく設計が有効です。販売実績とレビューが積み上がってからは、段階的に下げていきます。

3. 商品ごとに変える

アフィリエイト報酬は商品単位で設定できます。利益率の高い主力商品だけ高めに設定し、薄利の商品は低く抑える、という運用が可能です。集客用の商品と利益確保用の商品を分けて設計すると、全体の実質手数料率をコントロールしやすくなります。

楽天市場との費用構造の違い

食品事業者の多くは、すでに楽天市場に出店しています。費用構造がどう違うのかを並べます。

TikTok Shop 楽天市場
初期費用 0円 プランにより発生
月額固定費 0円 5,000円/10,000円/50,000円(プラン別)
売上連動の主な手数料 販売手数料 7%(食品) システム利用料 3.0〜3.5%程度
その他の変動費 アフィリエイト報酬(任意設定) 楽天ポイント原資、アフィリエイト手数料 ほか
決済手数料 販売手数料に含む 別途

楽天は月額固定費とポイント原資を含めた複合的な費用構造、TikTok Shopは固定費ゼロ+変動費のみというシンプルな構造です。どちらが有利かは月商規模と商材によって変わるため、単純な優劣ではありません。

ただし「まず小さく試したい」という食品事業者にとって、固定費がかからないことは実際に大きな意味を持ちます。売れなければコストもゼロなので、テスト出店のハードルがきわめて低いプラットフォームです。

なお、楽天の料率はプランや契約内容で変わります。正確な数字は楽天市場の公式ページでご確認ください。

よくある質問

出店にお金はかかりますか?

初期費用・月額固定費ともに0円です。売上が発生したときだけ販売手数料がかかります。

食品カテゴリの販売手数料は何%ですか?

7%です。2026年5月11日の改定後も、食品・ドリンクは最も低い7%グループに据え置かれています。

決済手数料は別にかかりますか?

かかりません。クレジットカード・コンビニ決済・Apple Payなど、どの決済手段でも販売手数料に含まれています。

アフィリエイト報酬は必ず設定しないといけませんか?

必須ではありません。ただしTikTok Shopの売上はクリエイター経由の比率が高いため、設定しない場合は自社アカウントの発信力とLIVEだけで売上をつくる設計になります。

返品されたら手数料はどうなりますか?

返金が成立すると、対応する販売手数料も返金されます。

カテゴリーは自分で選べますか?

商品登録時に選択します。ただし実際の商品と異なるカテゴリーを選ぶことはできません。粉ミルクやペットフードのように、ベース料率より低い7%が適用される商品もあるため、登録時に正しいカテゴリーを選ぶことが重要です。

まとめ

  • TikTok Shopの食品・ドリンクカテゴリの販売手数料は7%で、全カテゴリー中の最安グループ
  • 初期費用・月額固定費・決済手数料はすべて0円
  • 実質コストは販売手数料+アフィリエイト報酬で見る。食品で10%台前半が目安
  • 粉ミルク・犬猫フードなど、ベース料率より低い7%が適用される商品がある
  • 固定費ゼロのため、テスト出店のハードルが低い

GastroduceJapanは食品ECに特化したEC運営代行・コンサルティングと、TikTok Shop運用代行(TSP)を提供しています。TikTok Shopでの支援実績や、他モールを含めた食品EC支援サービスの一覧、実際の成功事例もあわせてご覧ください。手数料設計を含めた収益シミュレーションのご相談は、お問い合わせから承っています。

TikTok Shopの市場規模や仕組みそのものについては、TikTok Shopとは?市場データで読む仕組みで解説しています。出店手順はTikTok Shopの出店方法をご覧ください。

運用代行への委託を検討している場合は、TikTok Shop運用代行の選び方|費用相場と食品事業者が確認すべき5項目もあわせてご覧ください。

TikTok Shopをもっと詳しく

参考

  • カテゴリー別料率:クロスボーダーネクスト株式会社「【2026年最新】TikTok Shop販売手数料を徹底解説!2026年5月11日から新適用のカテゴリー別の料率とは」
  • 費用構造・計算式:EnterCommerce株式会社「TikTok Shopの手数料 完全解説【2026年5月改定対応】」、株式会社ripples「【2026年最新】TikTok Shopの最新の手数料は?」
  • 楽天市場の費用:楽天市場公式「月額コストと手数料の詳細」

ライブコマースそのものの全体像(日本市場の実態、プラットフォームの選び方、配信現場で起きること)は、ライブコマースとは?2026年の日本市場の実態と食品での勝ち筋で整理しています。

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